【使える!】食べきれずに残ってしまった刺身におすすめの保存方法を管理栄養士に聞いてみた!
新しい年が始まり、新年会などを催す人もいるのでは。そんな中、刺身を味わう機会もいつもより多くなるのではないだろうか。おもてなしにもぴったりなので、友人を招いてごちそうするときに購入することもあるだろう。ただ、食べ切れず残ってしまった場合、もったいない気が……。「教えて!goo」にも「お刺身の残りのリメイク方法教えて下さい」という投稿がされている。そこで今回は、残った刺身の保存方法と注意するポイントなどについて、管理栄養士のSIMOさんに話を聞いてみた。
■残った刺身の保存方法は?
たくさん買い過ぎて残ってしまった場合でも、刺身は生ものであるので、翌日に食べるのは心配だ。残った刺身はどのように保存したらよいだろう。
「残った刺身は、漬けにするか冷凍保存するのがおすすめです。漬けは、傷むのを予防できる塩、酢、砂糖などを利用して翌日も美味しく食べられる保存方法です。加熱せず生で食べたい人には、おすすめの方法です」(SIMOさん)
残った刺身の保存には、冷凍か漬けがあるようだ。
■残った刺身を漬けにして保存する方法は?
刺身を漬けにして保存するのは難しそうだが……具体的にはどのようにすればよいのだろう?
「醤油、みりん、酒をおよそ3:1:1の割合で鍋に入れ、一煮立ちさせタレを作ります。タレがしっかり冷えたら、残った刺身の表面をキッチンペーパーなどで拭きます。タレと刺身を密封容器に入れ、冷蔵庫で保存します」(SIMOさん)
ジッパー付の袋やタッパー等のプラスチック容器を使用するとよいだろう。身近にある調味料や容器を使用できるのはありがたい。
「ポイントは、刺身が残った当日のうちに漬けにしておくことです。なお、タレが冷えないまま刺身を入れると傷んでしまいます。また、刺身の表面には時間が経つと魚の持っている水分が出てきて臭味の原因になるため、しっかり取り除くことも重要です」(SIMOさん)
食中毒などを防ぐためにも、上記のポイントをしっかり守りたい。
「漬けを食べるのが大人だけであれば、タレにわさびや生姜などを入れるとより殺菌効果が高まり、また臭みが減り美味しくなります」(SIMOさん)
魚の生臭いにおいが苦手という人は、わさびや生姜を試してみるとよいだろう。
■残った刺身を冷凍して保存する方法は?
冷凍保存するにもコツはあるだろうか。
「漬けを好きではない人、当日中に食べられなければ加熱して食べたほうが安心という人、乳幼児がおられる人には、冷凍保存がおすすめです。ポイントは刺身が残った当日のうちに冷凍保存しておくことです」(SIMOさん)
つまり冷凍保存してしまうと、刺身では食べられないということだろうか。
「冷凍保存した刺身は、解凍しても刺身として生では食べられません。また、必ず加熱しないと食中毒のリスクが非常に高くなるので注意して下さい」(SIMOさん)
このポイントはしっかり覚えておきたい。冷凍保存の方法も聞いておいた。
「残った刺身の表面をキッチンペーパーなどで拭いて、密封袋に入れ、しっかり空気を抜きます。冷凍するときは金属トレイの上に乗せ、急速冷凍します」(SIMOさん)
キッチンペーパーと密封袋を使うのは、漬けにする場合と同じだ。ちなみに冷凍した刺身はどれぐらい持つのだろうか。
「保存期間は1週間程度ですので、早めに食べる必要があります」(SIMOさん)
冷凍するといっても意外と保存期間は短い。週末に刺身を食べた場合、冷凍保存しても、次の週末までには食べ切る必要がある。解凍する場合もコツがあるのだろうか。
「冷蔵庫に移し替え、自然解凍させる方法と流水をかけ解凍する方法があります。解凍後は、骨なしの切り身と思って、焼く、煮る、揚げるなどの調理方法で加熱して食べます。小さなお子様や弁当の具としては骨がなく切り身サイズのため、食べやすいですね」(SIMOさん)
残った刺身は漬けにして1日、冷凍保存にして1週間保存できるという。食中毒を予防するためにも、また、食べ物を粗末にしないためにも、上手に保存して刺身をおいしく無駄なく味わいたい。
●専門家プロフィール:SIMO
管理栄養士。病院に長年勤務し、栄養指導・栄養管理の担当経験がある。記事を執筆しているウェブサイト、食べいろナビは、野菜や果物など栄養・保存方法・献立など食べ物の情報が満載のメディアである。
教えて!goo スタッフ(Oshiete Staff)
(出典 news.nicovideo.jp)
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